2012年1月13日金曜日

音楽 : 小杉武久関連


『鳥獣戯楽』は1970年の大阪万博でソノシートで販売されたが、全く売れず闇に消えた最高度に危険なアイテム。当時とある筋から大野に発注されたもので、これが世界の民謡と万博のテーマ曲を動物の声のみで作るという企画‥‥。このトンデモ依頼に真っ向から取り組んだのが本作で、同時に“ソロ・アーティスト”としての大野をみたとき、音盤化されたものとしてはこの作品が事実上のファーストといえる。といっても可変ピッチのレコーダーもシンセサイザーもマルチトラックもスタジオに無い時代。そこに大野の号令で鉄腕アトム制作時の伝説的スタッフである小杉武久、高橋巌、桜井勝美が再び集結。小杉はテープ素材のピッチ選定やアレンジプランの作成と重要な役割を果たし、人海戦術でテープを切り貼りして作品を構築。このチームが夜を徹して取り組んだ結果、世にも過激なこの国産テープ作品が誕生した。また、当人達は意図していなかったと思われるが、テープの継ぎ目をマスキングするため薄くエフェクト(リヴァーヴ成分など)をかけたため、ただでさえ異様な作品に更なる異常作用が働きサイケデリックにすら響く。この凄さ、そんじょそこらの実験アヴァン作品とは領域を異にする極点である。

2012年1月10日火曜日

音楽 : 下田逸郎

書籍 : 小杉武久関連


Ⅰ 草月アートセンターの歩み[年譜と写真] Ⅱ そこは60年代前衛芸術の震源地だった――秋山邦晴 Ⅲ 草月アートセンターのグラフィック・デザイン Ⅳ 私の60年代と草月アートセンター[回想・証言] 勅使河原宏:夢を託した草月アートセンター 池田龍雄:勅使河原宏と一緒だった50年代の頃 針生一郎:内外の新しい潮流が入ってきていた 草壁久四郎:〈シネマ58〉で映画の新しい運動 井川宏三:アートセンターの運営を任されて 奥山重之助:録音室で徹夜続きの音作り 今井直次:トータルに何でも出来た 谷川俊太郎:万博ですべて終わった 杉浦康平:想いだすままに、草月アートセンターとのかかわり 山口勝弘:原動力は蒼風さんだった 奈良原一高:VIVOの設立と解散前後 細江英公:ジャズが大好きで通った場所 今井寿恵:草月アートセンターはパンドラの箱 岩浪洋三:モダン・ジャズの感性に燃えた時代 後藤芳子:泣き代だった現代音楽の出演料 和田誠:自分にとっての60年代 久里洋二:大人漫画をアニメーションにしたがった 宇野亜喜良:イラストレーターがいろんな分野で活躍した時代 横尾忠則:草月から万博への60年代 勝井三雄:人々を触発した空間 古川タク:ボクの草月時代 林光:何でもありの三十歳 湯浅譲二:現代音楽に貢献してくれた音響技師 諸井誠:蝶々が出て行かなかったら、曲が終わらない 高橋悠治:異質のエネルギーが集中した場所 小杉武久:バイクがピアノを壊した! 水野修孝:ジョン・ケージがやってることは珍しくもなんともない 一柳慧:創造活動の拠点として 池辺晋一郎:〈ニューデイレクション〉の頃の思い出 神田昭夫:ぼくにとっては刺激に満ちた青年時代 三善晃:歴史のアクチュアリティ 赤瀬川原平:挑戦的なハプニングの怖さ 粟津潔:偶然性の音楽とハプニング 吉岡康弘:ヨーコって、いったい何者? 矢川澄子:みんな見事に貧乏だった 靉 嘔:ぼくのために武満さんが音楽を書いてくれた 元藤樺子:土方の存在そのものが舞踏 塩瀬宏:瀧口修造と安部公房 堂本正樹:ジュラルミン製トランクの中の大東京の流諦者 竹邑類:自由な発想の原点が学べた 九條今日子:大騒ぎしながら「天井桟敷」旗揚げ公演 高橋睦郎:ぼくの学校は歌舞伎座と草月だった 小池一子:新しいアートが楽しめた空間 ドナルド・リチー:現代文化のインキュベーター 中原佑介:交流させようとした草月アートセンターの意志 松本俊夫:草月アートセンターという文化装置 ジエフリー・ヘンドリックス:私の〈スカイ・ボックス〉ハプニング 飯村隆彦:アクション・パフォーマンスとしての8ミリ映画 森卓也:話題をまいたアニメと喜劇映画特集 石上三登志:本当に映画が好きなんだろうか 大林宣彦:いつか見た〈草月〉 波多野哲朗:異種混合のエネルギーが支えていた 野村紀子:勅使河原プロとアートセンター 奈良義巳:60年代が提供してくれた舞台装置 Ⅴ 草月アートセンター活動記録[資料構成]編=白石美雪・正木基 1.プロローグ――広場の始まり 2.モダン・ジャズとエトセトラ 3.現代音楽の前衛活動①――作曲家集団と演奏家集団 4.現代音楽の前衛活動②――偶然性の音楽とジョン・ケージの来日 5.実験の舞台表現 マース・カニングハム公演と「6人を乗せた馬車」ほか 6.アニメーションの新しい展開 7.世界前衛映画祭とシネマテーク活動 8.アンダーグラウンド・シネマから実験映画祭へ 9.シンポジュウム「なにかいってくれ、いまさがす」ほか 10・フイルムアート・フェスティバル造反

2012年1月8日日曜日

音楽 : Angus MacLise





Side 1:
- 'Trance' (taken from single originally released on Fierce, 1988)
- 'The Joyous Lake' (taken from flexi disc, originally released on Aspen, 1970)
- excerpt from the soundtrack from "Invasion of the Thunderbolt Pagoda", a film by Ira Cohen (1965).
Side 2:
- 'Chumlum' Soundtrack from Chumlum, a film by Ron Rice (1964).
The cover image, "Shadow of the Poet", is adapted from the Angus MacLise book "The Subliminal Report", Starstreams Poetry Series Number 4, published by Bardo Martrix, Kathmandu, Nepal 1975.

Angus MacLise– Untitled

Label:Counter Culture Chronicles – Counter Culture Chronicles 1
Format:Vinyl, LP, Unofficial Release
Country:US
Released: 1997
Genre:Electronic
Style:Abstract, Experimental

Tracklist ▼.
A1
Trance
A2
The Joyous Lake
A3
Invasion Of The Thunderbolt Pagoda
B
Chumlum

Notes▼
numbered limited edition of 300 copies with insert.

Side 1:
- 'Trance' (taken from single originally released on Fierce, 1988)
- 'The Joyous Lake' (taken from flexi disc, originally released on Aspen, 1970)
- excerpt from the soundtrack from "Invasion of the Thunderbolt Pagoda", a film by Ira Cohen (1965).

Side 2:
- 'Chumlum' Soundtrack from Chumlum, a film by Ron Rice (1964).

The cover image, "Shadow of the Poet", is adapted from the Angus MacLise book "The Subliminal Report", Starstreams Poetry Series Number 4, published by Bardo Martrix, Kathmandu, Nepal 1975.