2021年11月6日土曜日
2021年11月1日月曜日
音楽 : ヴェーベルン作品全集 指揮・監修:ロバート・クラフト
ヴェーベルン(1883-1945)

ブーレーズの前にヴェーベルンの全作品を開拓したパイオニア、
ロバート・クラフト最重要の業績がついに世界初CD化!
オーストリアの作曲家アントン・ヴェーベルンの作品は、1900年代初頭にかけて、ウィーンで活動した新ウィーン楽派の師アルノルト・シェーンベルクの作品よりもはるかに大きな影響を与えるはずでしたが、彼の1945年の悲劇(喫煙のためにベランダに出てタバコに火をつけたところを、オーストリア占領軍の米兵により闇取引の合図と誤解され射殺)が起きたとき、彼の作品は音楽界にほとんど知られていませんでした。しかしその作品のストイックな魅力は、ストラヴィンスキーや現代音楽の解釈者と知られる20世紀後半を代表する知の巨人、ロバート・クラフト[1923-2015]が監修・指揮をし、アメリカの若手の名演奏家達を起用して、約2年をかけてニューヨークのコロンビア・スタジオで録音した『ヴェーベルン作品全集』(1957年4枚組LPでリリース)によって劇的に広く知られることになりました。
「壮大な事業であり、大きな成功とともに達成された、ヴェーベルンを理解したその演奏は、コロンビア・レコードとの素晴しいコラボレーションであり、現代のディスコグラフィの主要な記念碑の1つとして非常に長い間残るもの」と、ハイ=フィデリティ誌は評しています。
クラフトは晩年のストラヴィンスキーのアシスタントを務め、ストラヴィンスキー没後はその遺産継承者となり、指揮者として、あるいは著作や書簡集の編纂を通じてその作品の普及に力を注いだため何よりもストラヴィンスキー作品の解釈者として知られていますが、それと並行して1950年代からシェーンベルク、ベルク、ヴェーベルンの新ウィーン楽派3巨頭や、ヒンデミット、ヴァレーズらの作品を数多くコロンビアに録音しています。中でも1960年代の『シェーンベルク全集』とこの1950年代の『ヴェーベルン全集』は、この2人の作曲家の作品を網羅的に録音した世界で初めての企画であり、彼らの作品を広く世に届けるうえで極めて重要な役割を果たしました。いずれも日本国内でLPとして発売されており、前者は1971年度「レコード・アカデミー賞」企画部門賞を受賞するなど高く評価されています。後者はモノラル録音であったこと、1979年にブーレーズ指揮・監修の全集版が発売されたこともあって、1959年発売の日本コロムビア盤(RL140~43)以降再発売も含めて日の目を見ることがなく、今回の正規マスターからのCD化は大いに歓迎されるところです。今回のMastersシリーズの中でも最も重要な再発売と言えるでしょう。
初回生産限定盤。
このセットにはブックレットは付いておりません。トラック表は、各ディスクの紙ジャケットに記載されています。(輸入元情報)
【収録情報】
ヴェーベルン作品全集
Disc1
● パッサカリア Op.1
ロバート・クラフト指揮、ロバート・クラフト管弦楽団
録音:1956年2月24日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
● 軽やかな小舟に乗って逃れよ Op.2
ロバート・クラフト指揮、スタジオ合唱団
録音:1955年1月3日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
● 『第7の環』による5つの歌曲 Op.3
● S.ゲオルゲの詩による5つの歌曲 Op.4
マルニ・ニクソン(ソプラノ)、レナード・スタイン(ピアノ)
録音:1954年7月21日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
● 弦楽四重奏のための5つの楽章 Op.5
ドロシー・ウェイド(ヴァイオリン)、ウォード・フェンリー(ヴァイオリン)
ミツロン・トーマス(ヴィオラ)、エメット・サージェント(チェロ)
録音:1956年5月2日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
● 管弦楽のための6つの小品 Op.6
ロバート・クラフト指揮、ロバート・クラフト管弦楽団
録音:1956年2月24日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
● 4つの小品 Op.7
ラルフ・シェーファー(ヴァイオリン)、レナード・スタイン(ピアノ)
録音:1954年7月21日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
● 2つの歌 Op.8
グレース=リン・マーティン(ソプラノ)
ジェイムス・デッカー(ホルン)、モリス・ボルトッチ(トランペット)
レナード・スタイン(チェレスタ)、バーバラ・シク(ハープ)
ラルフ・シェーファー(ヴァイオリン)、セシル・フィゲルスキー(ヴィオラ)
エメット・サージェント(チェロ)、ウィリアム・ウルヤテ(クラリネット)
ロバート・クラフト(指揮)
録音:1954年7月21日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
Disc2
● 6つのバガテル Op.9
ドロシー・ウェイド(ヴァイオリン)、ロバート・スーシェル(ヴァイオリン)
セシル・フィゲルスキー(ヴィオラ)、エメット・サージェント(チェロ)
録音:1954年9月10日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
● 5つの小品 Op.10
ロバート・クラフト指揮、ロバート・クラフト管弦楽団
録音:1954年7月21日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
● 3つの小品 Op.11
エメット・サージェント(チェロ)、レナード・スタイン(ピアノ)
録音:1954年7月21日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
● 4つの歌 Op.12
マルニ・ニクソン(ソプラノ)、レナード・スタイン(ピアノ)
録音:1954年7月21日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
● 4つの歌 Op.13
グレース=リン・マーティン(ソプラノ)、
ロバート・クラフト指揮、ロバート・クラフト管弦楽団
録音:1954年7月21日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
● ゲオルク・トラークルの詩による6つの歌 Op.14
グレース=リン・マーティン(ソプラノ)
フーゴ・ライモンディ(クラリネット)、ウィリアム・ウルヤテ(バス・クラリネット)
ラルフ・シェーファー(ヴァイオリン)、エメット・サージェント(チェロ)
ロバート・クラフト(指揮)
録音:1954年2月23日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
● 5つの宗教的歌曲 Op.15
● ラテン語のテクストによる5つのカノン Op.16
● 3つの宗教的民謡 Op.17
グレース=リン・マーティン(ソプラノ)、モリス・ボルトッチ(トランペット)
ラルフ・シェーファー(ヴァイオリン)、セシル・フィゲルスキー(ヴィオラ)
ミッチェル・ルーリー(クラリネット)、ウィリアム・ウルヤテ(バス・クラリネット)、他
ロバート・クラフト(指揮)
録音:1954年2月12日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
● 3つの歌 Op.18
グレース=リン・マーティン(ソプラノ)、
フーゴ・ライモンディ(クラリネット)、ジャック・マーシャル(ギター)
録音:1954年2月23日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
● 2つの歌 Op.19
マルニ・ニクソン(ソプラノ)、グレース=リン・マーティン(アルト)
リチャード・ロビンソン(テノール)、チャールズ・シャーバック(バス)
レナード・スタイン(ピアノ) 、ラルフ・シェーファー(ヴァイオリン)
ミッチェル・ルーリー(クラリネット)、ウィリアム・ウルヤテ(バス・クラリネット)、他
ロバート・クラフト(指揮)
録音:1954年2月12日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
● 弦楽三重奏曲 Op.20
ドロシー・ウェイド(ヴァイオリン)
セシル・フィゲルスキー(ヴィオラ)、エメット・サージェント(チェロ)
録音:1954年5月17日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
Disc3
● 交響曲 Op.21
ロバート・クラフト指揮、ロバート・クラフト管弦楽団
録音:1956年2月9日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
● 四重奏曲 Op.22
ミッチェル・ルーリー(クラリネット)、ウィリアム・ウルヤテ(テナー・サクソフォン)
ラルフ・シェーファー(ヴァイオリン)、レナード・スタイン(ピアノ)
録音:1954年2月23日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
● ヒルデガルト・ヨーネの『道なき道』より3つの歌 Op.23
マルニ・ニクソン(ソプラノ)、レナード・スタイン(ピアノ)
録音:1954年7月21日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
● 9つの楽器のための協奏曲 Op.24
アーサー・グレグホーン(フルート)、ゴードン・ポープ(オーボエ)
フーゴ・ライモンディ(クラリネット)、ジェイムス・デッカー(ホルン)
レスター・レムゼン(トランペット)、ロイド・ウルヤテ(トロンボーン)
ラルフ・シェーファー(ヴァイオリン)、セシル・フィゲルスキー(ヴィオラ)
レナード・スタイン(ピアノ)
ロバート・クラフト(指揮)
録音:1956年3月8日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
● ヒルデガルト・ヨーネの詩による3つの歌 Op.25
マルニ・ニクソン(ソプラノ)、レナード・スタイン(ピアノ)
録音:1956年3月8日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
● 眼の光 Op.26
ロバート・クラフト指揮、ロバート・クラフト管弦楽団
録音:1956年2月9日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
● ピアノのための変奏曲 Op.27
レナード・スタイン(ピアノ)
録音:1954年9月10日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
Disc4
● 弦楽四重奏曲 Op.28
ドロシー・ウェイド(ヴァイオリン)、ロバート・スーシェル(ヴァイオリン)
セシル・フィゲルスキー(ヴィオラ)、エメット・サージェント(チェロ)
録音:1954年9月10日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
● カンタータ第1番 Op.29
マルニ・ニクソン(ソプラノ)、
ロバート・クラフト指揮、ロバート・クラフト管弦楽団&合唱団
録音:1956年2月9日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
● 管弦楽のための変奏曲 Op.30
ロバート・クラフト指揮、ロバート・クラフト管弦楽団
録音:1956年3月8日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
● カンタータ第2番 Op.31
マルニ・ニクソン(ソプラノ)、チャールズ・シャーバック(バス)
ロバート・クラフト指揮、ロバート・クラフト管弦楽団&合唱団
録音:1955年7月28日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
● J.Sバッハ/ヴェーベルン編:音楽の捧げもの BWV.1079~6声のリチェルカーレ
ロバート・クラフト指揮、ロバート・クラフト管弦楽団
録音:1955年7月28日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
● ピアノ五重奏曲
ドロシー・ウェイド(ヴァイオリン)、ウォード・フェンリー(ヴァイオリン)
ミツロン・トーマス(ヴィオラ)、エメット・サージェント(チェロ)
レナード・スタイン(ピアノ)
録音:1955年7月28日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
監修:ロバート・クラフト
録音方式:モノラル(セッション)
2021年10月28日木曜日
音楽 : Phew / NEW DECADE
MUTE / TRAFFIC / CDSTUMM496 / 5400863056063)
アート・パンク・バンドとして注目を集めたアーント・サリー、コニー・プランクのスタジオで、CANのホルガー・シューカイとヤキ・リーベツァイトと共に制作されたソロ・デビュー・アルバム等、どれほど長い時間が経とうとも、Phewは、我々を甘やかすつもりはない。
「感傷的なものは排除したかった」と語る、約30年ぶりに《MUTE》から発売されるアルバム『ニュー・ディケイド』は、世界の、自己陶酔する偽物たちへの彼女からの断固たる反撃なのだ。「今の状況を考えると、私はラッキーだったのかもしれません。昨年は特に、生きているだけでもある意味、幸運という状況でしたから。ミュージシャンやアーティストとして、自分の気持ちを率直に語ることができるのは、このような状況下においてはある種の特権であり、それを濫用してはいけないと感じました」
これは、近年のPhew にとっての行動指針となっており、その特徴的なヴォーカルと、熱を帯びたドローン・シンセサイザーや、脆性なドラムマシーンなどを融合させた多数のソロ作品を制作してきた。パンデミックが起こるかなり前から、彼女は自宅で孤立して制作の仕事をすることには慣れており、近隣の住民の迷惑にならないように、声を抑えてもいた。『ニュー・ディケイド』では、ますますその雰囲気が濃くなっており、それは過去18ヶ月にわたり、ツアー活動を休止していた影響でもあるという。この荒涼とした、憑りつかれたようなアルバムは、ひび割れた、ダブ色の強いエレクトロニクスを背景に、英語と日本語で唱えられる空虚な言葉や、言葉にならない悲鳴やうめき声で構成されている。
タイトルの『ニュー・ディケイド』これは、かつては希望やダイナミズム(活力)を意味する言葉だったが、2020年代の幕開けに発表された新聞や雑誌の記事の多くは、今後どれだけ状況が悪化するかを予想したものばかりだった。「30年前には、“ニュー”という言葉は、進歩や物事がよくなることの同義語でした」と、80年代のバブル期の日本が熱狂した拡大主義を思い出して、Phewがいう。「今はもう、そんな事は信じていません」そして、このアルバムを通して、時間の認識についての、緩いコンセプトが流れているのだという。「80年代、そして90年代までは、物事が過去から現在、未来へという流れで進行していましたが、特に21世紀が始まって以来、その流れが変わってしまったと感じます。個人的には、現在から連なる未来というものが、見えなくなってしまいました」このことは、現在の彼女の作品の、身の置き所の無い性質に反映されている。Phew は、多くのアナログ・シンセのリヴァイヴァリストたちのように意図的にレトロにしているわけでもなく、最新のトレンドに追いつこうと、時間を無駄にしたりもしない。 Phewの音楽は、独自の周波数に共鳴する、時を超越した音楽なのだ。
(レーベルインフォメーションより)
ソングリスト
1. Snow and Pollen
2. Days Nights
3. Into the Stream
4. Feedback Tuning
5. Flashforward
6. Doing Nothing
2021年10月8日金曜日
音楽 : 映画『The Velvet Underground : A Documentary Film By Todd Haynes』オリジナルサウンドトラック
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド 最新ドキュメンタリー映画『The Velvet Underground : A Documentary Film By Todd Haynes』オリジナルサウンドトラック
70年代グラムロックブームにおける若者たちの生きざまを描いた1998年の『Velvet Goldmine』や、ボブ・ディランの半生を描いた2007年の『I'm Not There』でも知られる 鬼才トッド・ヘインズ監督が手がけた初のドキュメンタリー映画『The Velvet Underground : A Documentary Film By Todd Haynes』。
ルー・リードとジョン・ケイルによってニューヨークで結成されたヴェルヴェット・アンダーグラウンドの活動初期の足跡と、多くのアーティストたちに与えたその影響を描いたもので、1967年のデビューアルバム『The Velvet Underground and Nico』をプロデュースしたアンディ・ウォーホルによって撮影されていた未公開映像や、ジョン・ケイル、モーリン・タッカー、ダニー・フィールズ、ジョナサン・リッチマンらの最新インタヴューなどがフィーチャーされている。また本作品は、10月15日 (金) に ストリーミングサービスの AppleTV+、および海外の映画館で公開される (日本公開は未定)。
The Velvet Underground — Official Trailer | Apple TV+
その公開にあわせる形でリリースされるオリジナルサウンドトラックは、トッド・ヘインズと音楽監督のランドール・ポスターによってキュレーションされた16曲がCD2枚に収録されている。
「Im Waiting for the Man」「Sweet Jane」「Sunday Morning」などヴェルヴェッツの代表曲のほか、「Heroin」のモノヴァージョン、1969年の有名アウトテイク「Foggy Notion」(3rdアルバム『The Velvet Underground』の45周年記念エディションで初出) 、「After Hours」「Sister Ray」のライヴテイク、ニコのソロ名曲「Chelsea Girls」、また、60年代中頃にジョン・ケイルが在籍していたドローン/ミニマル/アヴァンギャルドグループ、シアター・オブ・エターナル・ミュージックの「17 XII 63 NYC The Fire Is A Mirror」、ルー・リードとジョン・ケイルによるガレージバンド、ザ・プリミティブズ 1964年のノベルティソング「The Ostrich」といった貴重音源も収録。
さらには、ヴェルヴェッツが影響を受けた ロックンロールの始祖 ボ・ディドリーの「Road Runner」、ドゥーワップグループのザ・ダイアブロズの「The Wind」といった彼らのルーツに迫った楽曲が収録されている点も興味深い。
2021年9月20日月曜日
美術 : 図録 ハイレッド・センター直接行動の奇跡 2013-14 (小杉武久関連)
2013年渋谷区松濤美術館で開催の展覧会図録ハイレッド・センター結成50周年を記念して、その「直接行動」を記録した文献資料や記録写真を中心に、主要な構成員でもある高松次郎、赤瀬川原平、中西夏之のオブジェや絵画などの作品群を加えて、ハイレッド・センターの活動を多角的に紹介。
ハードカバー 239ページ28.5×21.5cm
目次
高松次郎 「ハイレッド・センター」と白紙還元
赤瀬川源平 東京ミキサー計画 序章
中西夏之 メモランダム
和泉達 時代の変温動物か!
刀根康尚 直接行動とは何であったか。
小杉武久 反芸術の時代
飯村隆彦 ハイレッド・センターと私の映画作り
久保田成子 Hi-Red Centerの思い出
凡例
項目(図版)
山田諭 ハイレッド・センターの正体
光田由里 ハイレッド・センターとオブジェ/場所/手続/写真 そして穴
関係者略歴
関連年表
参考文献
2021年9月4日土曜日
2021年8月23日月曜日
2021年7月26日月曜日
音楽 : Peter Brotzman Octet『The Complete Machine Gun Sessions』
Peter Brotzman Octet『The Complete Machine Gun Sessions』
Willem Breuker : tenor sax, bass clarinet
Evan Parker : tenor sax
Fred van Hove : piano
Peter Kowald : bass
Buschi Niebergall : bass
Han Bennink : drums
Sven-Ake Johasson : drums
2021年7月23日金曜日
音楽 : Don Cherry-Organic Music Theatre: Festival De Jazz De Chateauvallon 1972
Organic Music Theatre: Festival De Jazz De Chateauvallon 1972
★1960年代後半、ドン・チェリー(1936-1995)とスウェーデンのビジュアルアーティストでありデザイナーでもあるモキ・チェリー(1943-2009)は、創造的な音楽のためのオルタナティブな空間を想像しコラボレーションを始めました。1972年までに、彼らはドンの音楽、モキの芸術、そしてスウェーデンのTagårpで家族の生活を一つの全体的な実体に統合するコンセプトとして名付けました。それがオーガニック・ミュージック・シアターです。ここに収録されているのは、1972年に南フランスのシャトーヴァロンで開催されたジャズフェスティバルで第一回目のオーガニック・ミュージック・シアターのパフォーマンスです。テレビで生放送された時に録音されたテープからリマスタリングされたものです。人生を肯定するような多文化的な曲のパッチワークは、ドンの世界的な旅の神聖なオーラに満ちており、この演奏は、彼がジャズ・ミュージシャンとしてのアイデンティティを公然と捨てた瞬間を記録しています。
★ブラジル、スウェーデン、フランス、アメリカから集まったドン・チェリーのニュー・リサーチズのミュージシャンたちは、ヨーロッパ各地からシャトーヴァロンに集結しました。5人編成のバンド、ドンとモキ・チェリー、クリスター・ボーセン、ジェラール・ドゥドゥー・ギラン、ナナ・ヴァスコンセロスは屋外の円形劇場で演奏し、ステージには今回の旅に同行したスウェーデン人の友人や、コペンハーゲンのクリスティニアを拠点とするデンマークの人形劇団、デット・リラ・サーカス(TheLittle Circus)を含む十数人の大人と子供たちが参加しました。
★壇上にはモキの絨毯が敷き詰められ、インドの鱗を描いた手作りの鮮やかなタペストリーやオーガニック・ミュージック・シアターの文字がステージを彩っていました。ミュージシャンの演奏に合わせアニー・ヘドヴァード率いるデット・リラのメンバーが踊り、歌い、空中に高く掲げられたポールで即興の人形劇が行われました。
★シャトーヴァロンのコンサートの音楽は、歌を通じて人々を結びつける普遍的な言語を目指していました。それはかなり前例のない動きで、ドンは、彼の代名詞的なポケットトランペットを演奏せず、彼の声をシャーマニックな手引きのための楽器として演奏しました。ショーは手拍子をしてインドのターラ "Dha Dhin Na, Dha Tin Na "を歌うように観客に手招きすることから始まり、セットはマリ、南アフリカ、ブラジル、ネイティブ・アメリカンを起源とする高揚感のある神聖な曲、後のアルバム『Organic Music Society』や『Home Boy (Sister Out)』に収録されることになる曲など、人形使いからの憑依された爆発的な異言で幕を開けます。
★「相対性組曲、パート1」では、ナナ・バスコンセロスがビリンバウのソロを披露する前に、クリスター・ボーセンがドンソンゴニ(マリの狩猟民のギター)を演奏しています。そして微音の渦のような音を奏でるヴァスコンセロスの見事な演奏は、後にグループ「コドナ」の結成にも繋がっていきます。ボボ・ステンソンとヤン・ガルバレクの曲、ジム・ペッパーもよく演奏した「ウィッチ・タイ・ト」をアンサンブルで演奏、子供たちの音が、特に親密で家族的雰囲気を醸し出してます。
■Don Cherry(voice)
Moki Cherry(tambura)
Christer Bothen(donsongoni)
Gerard Gouirand(sax)
Nana Vasconcelos(berimbau)
Det Lilla Circus etc
ソングリスト
Disc 1
- 1.Intro: Dha Dhin Na, Dha Tin Na
- 2.Butterfly Friend
- 3.Elixir
- 4.Amazwe
- 5.Interlude with Puppets
- 6.Ganesh
- 7.Elixir Reprise/Witchi Tai To
- 8.Resa
- 9.Relativity Stuite, Part 1
Disc 2
- 1.Berimbau Solo
- 2.Interlude/NorthBrazilian Ceremonial Hymn
- 3.Elixir Reprise/Ganesh
- 4.Ntsikana’s Bell/Traditional Melody
音楽 : Don Cherry-Summer House Sessions
Summer House Sessions
★1968年、ドン・チェリーはすでに前衛音楽の代表的な声の一人としての地位を確立していました。オーネット・コールマンのクラシック・カルテットのメンバーとしてフリー・ジャズの先駆者となり、ジョン・コルトレーンとの共演で注目を集めたこの世界的なジャズ・トランペッターは、パートナーのモキと娘のネネとともにスウェーデンに移住しました。
★そこで彼はスウェーデンの音楽家たちを集め、1968年2月から4月にかけてABF(労働者教育協会)で毎週ワークショップを開催し、呼吸法、ドローン、トルコのリズム、倍音、静寂、自然な声、インドの音階など、即興演奏の拡張レッスンを行いました。その夏、サックス奏者でありレコーディングエンジニアでもあるゲラン・フリース、後にドン・チェリーの代表作『Organic Music Society』と『Eternal Now』のLPを録音したGöran Freesが、ドンと彼の2つのバンドのメンバー、トルコ人のドラマーをストックホルム郊外にある彼の「SUMMER HOUSE」に招待し、数ヶ月間のワークショップを実践するための一連のリハーサルとジャムセッションを行いました。
★そのセッションのテープと、リリースを目的としたプロのミックステープが、最近スウェーデンのジャズ・アーカイブの保管庫で発見され、失われたサマーハウス・セッションが録音から50年以上を経てようやく入手できるようになりました。
★7月20日、「夏の家」に集まった共通言語を持たない彼らは、音楽を共通のコミュニケーション手段としていました。この熱狂的で自由奔放なセッションは、ドンがより明確に汎民族的な表現をするようになるのを予感させるものであり、エポックな『エターナル・リズム』に4ヶ月先行して行われました。
★アメリカ、フランス、スウェーデン、トルコのミュージシャンで構成されたこのオクテットは、ドンが世界中の音を聴いていた短波ラジオにインスパイアされたコンセプトである "コラージュ・ミュージック "を追求するための手段となり、コラージュ音楽のメタファーを用いてメロディー、音、リズムを様々なムードと変化する形態の詩的な組曲へと変容させました。
★スウェーデンのジャズ・アーカイブでは、同じ日に録音された他の数多くの録音が発見されています。ハイライトのいくつかは、このアルバムのCDのボーナス・マテリアルとして聴くことができます。このオクテットには、スウェーデンのフリー・ジャズ・オーケストラG.L.Unitを率いてアルバム『Orangutang!』を制作したプロデューサー兼サックス奏者のグンナー・リンドクヴィストと、1962年にアルバート・アイラーとレコーディングしたドラマーのスンエ・シュパンベルク(Sune Spångberg)が参加しています。ボーナスCDには、リンドクヴィスト、トミー・コヴェールハルト、スンエ・シュパンベルクらスウェーデン人5名が参加、ジャック・トロをフィーチャーしたドン・チェリー不参加のトラックも収録されています。
■Don Cherry(tp)
Bernt Rosengren(ts,fl)
Tommy Koverhult(ts)
Leif Wennerstrom(ds)
Torbjorn Hultcrantz(b)
Jacques Thollot(ds)
Kent Carter(b)
Bülent Ates(ds,per)
Gunnar Lindqvist(reeds)
Sune Spångberg(ds)
Disc 1
- 1.Summer House Sessions
- 2.Summer House Sessions
Disc 2
- 1.Untitled Summer House [Session 1]
- 2.Untitled Summer House [Session 2]
- 3.Untitled Summer House [Session 3]
- 4.Untitled Summer House [Session 4]
2021年7月19日月曜日
2021年7月12日月曜日
美術 : 松澤宥 ψの函(プサイの函)
松澤宥 ψの函(プサイの函) 署名入・限定350部
松澤宥 ヨシダヨシエ(テキスト)造形社1983年
限定350部内No.52 布装函の背を中心に部分的退色有 函サイズ=30.5×30×5.5cm タトウ入・未綴作品プレート各9葉入×8点(ブサイの部屋、ディスクール、記号による詩、言語による詩、物による美術、行為による美術、言語による美術、色による美術)および 和英併録冊子(収録作品目録+ヨシダヨシエ・プサイ「函にまぎれ込んだ22の紙片」)1冊の全9点を収める。
2021年7月10日土曜日
音楽 : La Monte Young "Trio for Strings" [4LP Box]
La Monte Young "Trio for Strings" [4LP Box]
氏の作曲の中でも初期の部類に入る1958年の弦楽三重奏曲[Trio for Strings]を4枚のLPに纏めたものであり、ラモンテ、マリアン、その弟子であるジャング・ヒー・チョイがドリームハウスで披露した事のある伝説的楽曲。本作に収録されているのはラモンテ、ラディーグ、フェルドマン、ルシエ作品ではお馴染みの最強チェロ奏者チャールズ・カーティスが率いるアンサンブルによるもので、2015年にギャラリーDiaにて披露した演奏。全体のデザインはチョイが担当、ドローイングはマリアン、そして3者のエッセイが掲載された32ページブック付き。
>>SAMPLE<<
This vinyl box set is the first-ever official release of La Monte Young’s Trio for Strings (1958), recorded live from the Dream House, a legendary sound-and-light installation by Young, Marian Zazeela, and Jung Hee Choi, and performed by The Theatre of Eternal Music String Ensemble led by Charles Curtis and featuring Curtis, cello; Reynard Rott, cello; Erik Carlson, violin, viola; and Christopher Otto, violin, viola, at Dia:Chelsea in 2015. Featuring a box cover designed by Choi with calligraphy by Zazeela, the collection includes four discs and a 32-page set of liner notes with essays by Young, Zazeela, and Choi. Ships summer 2021.

































