2008年9月10日水曜日
Stabat Mors (22)
Kafue Systeme / MNDR (Germany)
Label: Multi National Disaster Records, Kafue Systeme
Catalog#: none, none
Format: Vinyl, LP, Limited Edition
Country: Germany
Released: 31 Jul 2008
Genre: Electronic
Style: Noise, Experimental
Notes: This lp is limited to 100 handnumbered copies
and comes in handmade and handpainted cover.
Dedicated to:
C. Köhler (1976-2006)
K. Tano (1961-2005)
Tracklisting:
A1:Stabat Mors- Untitled
A2:Stabat Mors- Untitled
B1:MSBR- Untitled
B2:MSBR- Untitled
B3:MSBR- Untitled
B4:MSBR- Untitled
B5:MSBR- Untitled
B6:MSBR- Untitled
本邦においてカルト的支持を得ていたドイツ故Christian Koehlerを主軸とするStabat Morsと、電子雑音編集長としても知られた故・田野幸治によるMSBRとのスプリット作として、両者の生前Christian主宰レーベル"abRECt"より発表を予定されていた作品が遂に発表。Christian KoehlerとTotale Ethah Matrixを結成していたVelro主宰レーベル"Kafue Systeme"と同国"MNDR"との08年共同リリース。鬼火化した高周波ハウリング/フィードバックが往来するなかで、不明瞭に溶解した金属音やフィールド音類、或いは管弦楽の狂騒にも似た音色の不協和音や接触不良的な電子ノイズらが何処行く宛も無く右往左往するなかで、まるで独房内から壁越しに届くよう篭った状態での絶叫ヴォイスが時に飛来してくる。自滅を決め込んだような殺気と憎悪とがドロドロとした淀みのなかに充満している絶望的観測音界のStabat Mors。一方MSBRは、暴力的に引き攣ったフィードバックや腐蝕電子ノイズ群の他、呻き声にさえ聴こえ得る塊化した歪音や溶解音らが、時に淀んだ残像を尾のごとくたなびかせながら咲き乱れ、皮が剥げてゆくがごとき状況にて唐突に寸断されてはボロボロに壊滅、カット・アップ構造を含んだハード・アブストラクト・ノイズ調にして、ある種Stabat Morsの過去の一作風とも通ずる音像を造作している。そもそも本作は既に双方の音界に接したことのある方に向けて制作された節あり、だとしたら鎮魂・追悼盤であるよりもネガな波長そのぶり返しのようにすら思えてならない鈍みを持ったハードな作品。Stabat Morsのディスコグラフィーも掲載された、"abRECt"調のハンドメイド・ジャケット。ハンド・ナンバリング入り、限定100部。
(本文は引用)
Stabat Mors
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