2012年3月2日金曜日
2012年2月27日月曜日
永田耕衣
【翻字】
近海に鯛睦み居る涅槃像 耕衣
【解説】
「涅槃像」が春の季語。『吹毛集』所収。涅槃像は釈迦入滅の姿を描いた絵、または彫像。寝 釈迦。
秋元不死男は『俳句入門』(1971年刊)で「寂滅浄土の世界を、生きて睦み棲む海中の美 しい鯛によって暗喩した句である。涅槃像と、睦む鯛は直接の結びつき方で説明はされていないが、両者の関係はきわめて類似な相で詩的にむすばれている」と評し ている。この句にはさまざまな評がある。
詳細
紙本肉筆
料紙寸法:362mm x 60mm
詳しくは画像にてお確かめ下さい。
永田耕衣(ながた-こうい)
1900-1997。昭和-平成時代の俳人。明治33年2月21日生まれ。「鶴」「天狼」同人などをへて ,昭和24年「琴座(リラざ)」を創刊,主宰。俳句の根源は東洋的無の境地にあると主唱した。平 成元年現代俳句協会大賞。3年句集「泥ん」で詩歌文学館賞。平成9年8月25日死去。97歳。兵 庫県出身。兵庫県立工業卒。本名は軍二。句集に「驢鳴(ろめい)集」「吹毛集」,評論に「山 林的人間」など。
2012年2月26日日曜日
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