ヴェルヴェット・アンダーグラウンド 最新ドキュメンタリー映画『The Velvet Underground : A Documentary Film By Todd Haynes』オリジナルサウンドトラック
70年代グラムロックブームにおける若者たちの生きざまを描いた1998年の『Velvet Goldmine』や、ボブ・ディランの半生を描いた2007年の『I'm Not There』でも知られる 鬼才トッド・ヘインズ監督が手がけた初のドキュメンタリー映画『The Velvet Underground : A Documentary Film By Todd Haynes』。
ルー・リードとジョン・ケイルによってニューヨークで結成されたヴェルヴェット・アンダーグラウンドの活動初期の足跡と、多くのアーティストたちに与えたその影響を描いたもので、1967年のデビューアルバム『The Velvet Underground and Nico』をプロデュースしたアンディ・ウォーホルによって撮影されていた未公開映像や、ジョン・ケイル、モーリン・タッカー、ダニー・フィールズ、ジョナサン・リッチマンらの最新インタヴューなどがフィーチャーされている。また本作品は、10月15日 (金) に ストリーミングサービスの AppleTV+、および海外の映画館で公開される (日本公開は未定)。
The Velvet Underground — Official Trailer | Apple TV+
その公開にあわせる形でリリースされるオリジナルサウンドトラックは、トッド・ヘインズと音楽監督のランドール・ポスターによってキュレーションされた16曲がCD2枚に収録されている。
「Im Waiting for the Man」「Sweet Jane」「Sunday Morning」などヴェルヴェッツの代表曲のほか、「Heroin」のモノヴァージョン、1969年の有名アウトテイク「Foggy Notion」(3rdアルバム『The Velvet Underground』の45周年記念エディションで初出) 、「After Hours」「Sister Ray」のライヴテイク、ニコのソロ名曲「Chelsea Girls」、また、60年代中頃にジョン・ケイルが在籍していたドローン/ミニマル/アヴァンギャルドグループ、シアター・オブ・エターナル・ミュージックの「17 XII 63 NYC The Fire Is A Mirror」、ルー・リードとジョン・ケイルによるガレージバンド、ザ・プリミティブズ 1964年のノベルティソング「The Ostrich」といった貴重音源も収録。
さらには、ヴェルヴェッツが影響を受けた ロックンロールの始祖 ボ・ディドリーの「Road Runner」、ドゥーワップグループのザ・ダイアブロズの「The Wind」といった彼らのルーツに迫った楽曲が収録されている点も興味深い。