ヰリャム・ブレイク著 壽岳文章譯詩『セルの書』
昭和8年、向日庵私版(寿岳文章)刊。初版、たとう入、ソフトカバー。限定130部のうち第104番。直筆サイン・年記「昭和八年十月一日」入。
ウィリアム・ブレイクの詩編「セルの書」を寿岳文章が訳出、さらに原本のページを併載し、壽岳みずから手彩色を施した書物。たとう・本体ともすべての用紙に手漉和紙を用いた麗しい装本。糸綴装、アンカット・外装完備。
「昭和八年の七月、向日庵の書斎にて、寿岳文章、この刊記をしたためます。嘗てヰリャム・ブレイクの唯理神之書を刊行したとき、越前にて特に漉かせた用紙が余りましたので、十二月更に同じ詩人の無染の歌一巻を複製上梓いたしましたが、まだ幾らか紙が残りました。よりてここにその残り全部を用ゐ、本書を複製し、望まるるかたに頒ちます。印刷を除き、彩飾も製本もすべて私と妻静子とが手づから致しました。百参拾部を限り製作した私版にて本冊はその 百四」(奥付全文)。
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