2014年3月17日月曜日

美術 : Max Walter Svanberg


「1958年・ALLHEM(スウェーデン)刊:M・W・スワンベルク挿絵入・アートブック:「アルチュール・ランボー散文詩集」『イリュミナシオン』」/【Arthur Rimbaud 『ILLUMINATIONER』 TOLKADE I ORD AV HELMER LANG OCH I BILD AV MAX WALTER SVANBERG(*「翻訳・序文」=ヘルマー・ロング/「装絵」=M・W・スワンベルク】/(プラスティックジャケット付属・赤布装ハードカバー)/1958年・AB ALLHEM MALMO(スウェーデン/マルメ)発行/全122頁(*収録作品=全9図版)他、カット図版多数収録

サイズ:縦28,5cm×横24,8cm、本厚1,8cm/テキスト言語:スウェーデン語

1958年にスウェーデン・マルメの出版社アルヘム(ALLHEM)が企画、M・W・スワンベルクの挿絵で出版した、ランボーの散文詩集「ILLUMINATIONER(イリュミナシオン)」『1958年・ハードカバー版』。

本冊の成功により、スワンベルクが世界的な名声を得る事となった『スワンベルクの『最も代表的な仕事』』です。墨と水彩(赤・ピンク・青)・金泥を用いた、スワンベルクの豪奢なリトグラフ作品を高精度印刷により見事に再現。その印刷精度の見事さは、「ほぼ実作品」と言って良い程の出来映えで、図版に触ればインクが手に付くのでは?という程、発色に艶が有ります。この本を手に取ったアンドレ・ブルトンは喜びのあまり「これは私が見た一番美しい本だ」と叫び、澁澤龍彦をして「「この本」を初めて手にした時、その美しさに思わず声をのみ「何という豪奢、何という気品であろう!もしかしたら、これこそスワンベルク全作品中で最高の地位を占めるものではないか」とさえ私は思っている。」という一冊。印刷精度(*出版されているスワンベルク画集の内で「最も印刷が優れている」かと思います。)・使用されている紙質・編集等、『『全ての意味で』大変に美しく素晴らしい一冊です。』/■「現存する世界の画家のなかで、いちばん好きな作家をひとり選べといわれたら、私は躊躇することなくスワンベルクに指を屈するだろう。ー澁澤龍彦」/「生涯の最も大きな出会いーアンドレ・ブルトン」/「彼の魅力にあふれた女性的創造物の、ともすれば猛り立つ狂乱のエロティシズムには、不潔なものや卑猥なものが何一つ完全にないのだ。ーアンドレ・P・ド・マンディアルグ」/「こんな画家が世界の片隅に現存していることが、まるで奇跡のように思える。その絵をはじめて見たときの、そしていまも私の裡に生きつづけているこの感動の質を、どうやって説明したらいいのだろうか。ー巖谷國士」

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