2012年4月8日日曜日

書籍 : 高柳重信全集


『高柳重信全集 Ⅰ』

編集委員: 飯田龍太・大岡信・中村苑子・三橋敏雄・吉岡実
立風書房 昭和60(1985)年6月20日印刷/7月8日発行
409p 口絵(肖像) 菊判 布装 貼函 定価9,500円
装幀: 吉岡実 限定600部

帯文:

「独自の多行形式を駆使し、また時には分身山川蝉夫に変じ、あり得べき未踏の最後の一句を求めてやまなかった俳句形式の殉教者高柳重信鏤骨の全作品を収録・初版句集の他に異本も併載。解題=三橋敏雄」

帯背:

「俳句作品」

帯裏:

「第一巻(俳句作品)
『前略十年』より『山川蝉夫句集』に至る全句集の完全収録。他に「日本海軍・補遺」「山川蝉夫句集以後」の句集未収録作品、<参考>として『黒彌撒』版『蕗子』『伯爵領』を併載。解題=三橋敏雄

第二巻(作家論/俳句鑑賞/エッセイ)
放哉と山頭火・病人の言葉・阿波野青畝小論・富澤赤黄男ノート・戦後の西東三鬼・現代俳句鑑賞・ダルマサンガコロンダ・わが友・蝉など44篇。解題=和田悟朗

第三巻(俳句論/時評/詩歌論/講演・座談会)
俳句形式における前衛と正統・新興俳句運動概説・敗北の詩・バベルの塔・「書き」つつ「見る」行為・『蕗子』の周辺・吉岡実と俳句形式など58篇。年譜 解題=坪内稔典」

栞: 島田修二・永田耕衣・草間時彦・大岡信/高柳重信語録①

目次:

前略十年
蕗子
伯爵領
罪囚植民地
蒙塵
遠耳父母
山海集
日本海軍
日本海軍・補遺
山川蝉夫句集
山川蝉夫句集以後
*
<参考篇>
蕗子(『黒彌撒』版)
伯爵領(『黒彌撒』版)
山川蝉夫句抄
*
解題 三橋敏雄

『高柳重信全集 Ⅱ』

編集委員: 飯田龍太・大岡信・中村苑子・三橋敏雄・吉岡実
立風書房 昭和60(1985)年6月20日印刷/7月8日発行
369p 口絵(肖像) 菊判 布装 貼函 定価9,500円
装幀: 吉岡実 限定600部

帯文:

「歯に衣を着せない直言の士として、俳壇にとって格別大事なひとであった。作風志向を異にするとはいえ、氏の志操には不屈の潔さがあった。作品評価の眼力に、秀れた洞察が秘められていた(飯田龍太)」

帯背:

「作家論/俳句鑑賞/エッセイ」

栞: 山中智恵子・鈴木六林男・神田秀夫・飯田龍太/高柳重信語録②

目次:

<作家論>
放哉と山頭火
飯田蛇笏の世界
日野草城とエロチシズム
病人の言葉
阿波野青畝小論
松本たかし小論
富安風生先生の俳句
明喩と暗喩―中村草田男小論―
高屋窓秋の『白い夏野』
渡辺白泉と石田波郷
三橋鷹女覚書
妖説・永田耕衣
赤尾兜子の文体
いまは亡き―三谷昭―
『女身』の桂信子
三橋敏雄句集『まぼろしの鱶』紹介
鈴木六林男の三句
佐藤鬼房の俳句
神田秀夫戯論
*
富沢赤黄男ノート
富沢赤黄男―孤独な魂の嘆きを詠う―
富沢赤黄男の場合
富沢赤黄男論―その孤立の歴史―
富沢赤黄男の日記から
『魚の骨』と富沢赤黄男
『天の狼』の富沢赤黄男
*
西東三鬼の『旗』
戦後の西東三鬼
西東三鬼と平畑靜塔

<俳句鑑賞>
現代俳句鑑賞I
現代俳句鑑賞II
戦争と平和
雑の俳句
三橋鷹女

<エッセイ>
大塚仲町
ダルマサンガコロンダ
スイライ・カンチョウ
密書ごっこ
テンモンドウ

模糊たる来し方
健げなる者
わが友―加藤郁乎・鷲巣繁男・飯田龍太
若き日に―大岡信―
*
宇都宮雑記

解題=和田悟朗

『高柳重信全集 Ⅲ』

編集委員: 飯田龍太・大岡信・中村苑子・三橋敏雄・吉岡実
立風書房 昭和60(1985)年7月20日印刷/8月8日発行
412p 口絵(肖像) 菊判 布装 貼函 定価9,500円
装幀: 吉岡実 限定600部
 
帯文:
 
「新興俳句の正当な位置づけを終生の悲願として闘ったが、近代以後の俳句界全体に対する見渡しの能力は抜群だったと思う。彼にはなによりもまず、俳句形式そのものに対する不屈の愛があった。(大岡信)」
 
帯背:
 
「俳句論/時評/詩歌論/講演・座談会」
 
栞: 吉岡実・馬場あき子・加藤郁乎・高屋窓秋/高柳重信語録③
 
目次:
 
<俳句論>
俳句形式における前衛と正統
子規・虚子・碧悟桐のころ
新興俳句運動概観
新興俳句運動の軌跡
戦後俳句の眺望
*
敗北の詩―新興俳句生活派・社会派へ―
偽前衛派―或いは亜流について―
バベルの塔―或いは俳句と人間性について―
掌篇俗論集
密書ごっこ
大宮伯爵の俳句即生活
続偽前衛派
藤田源五郎への手紙
身をそらす虹の絶巓 処刑台
俳壇迷信論
写生への疑問
暗喩について
酒場にて―前衛俳句に関する大宮伯爵の演説
前衛俳句をめぐる諸問題―山口誓子と金子兜太について
前衛俳句の総決算
「書き」つつ「見る」行為
私にとって俳句とは
自作ノート
*
前略十年
『蕗子』への道
『蕗子』の周辺
蕗子誕生
わが「日本海軍」の草創
新しい歌枕
 
<時評>
俳壇八つ当り
「正義」について
矜恃について
盗賊と乞食について
偽前衛派について
橋閒石句集『風景』
大政奉還の説・再説
定本・赤黄男句集その他
俳句の廃墟
「破産」の積み上げ
詩型とは何かに肉薄―金子兜太著『定型の詩法』―
俳句史の問題など
言葉の導くままに―大岡信著『子規・虚子』―
見事な才気煥発ぶり―加藤郁乎著『夢一筋』―
富安風生翁の気迫
風格ある戦後派俳人―飯田龍太著『思い浮かぶこと』―
"歪んだ密告" ウ呑み
戦後俳壇とある "通過儀礼"
危険な批評の論旨
批評精神の摩滅
 
<詩歌論>
詩壇遠望
幻の長歌
吉岡実と俳句形式
『旅』の中の絶景
切実に歌わざるを得ない心―鷲巣繁男歌集『蝦夷のわかれ』―
生きながら鬼に―斎藤史歌集『ひたくれなゐ』―
はじめに月と―山中智恵子小論―
 
<講演・座談会>
関西の前衛俳句について(講演)
現代俳句を語る(高柳重信・飯田龍太・大岡信・吉岡実)
 
解題=坪内稔典
高柳重信年譜・主要著作目録=川名大(編)

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